こんにちは、バイヤーの河原です。
このところ、すごい天気ですね。ここ数日は四国地方を中心に、本当にお気の毒な
被害が発生しています。愛媛のみかんが心配です。。
まだ本格的な台風のシーズンではないのですが、このところ晴れが続く日が
なかなかありません。
実はこういう天候がフルーツには一番良くないのです。
いわゆる【曇天(どんてん)】というものですが、メロンでもりんごでも梨でも
とにかく太陽の光が一番欲しい訳で、雨が降るならサーッと降るのがベスト。
日中は照って気温が上がり、夕立がさっと通り過ぎてそこから夜の気温がぐっと下がる
こういう天候を繰り返すことで、りんごが色づき、果実の糖度が増すのです。
先日、果樹園が広がる長野県飯田市まで市場の方と取材に行ってきました。
この辺りは日中こそ、30度を超える日もありますが、夜、山間のりんご・梨畑では
15度前後くらいまで気温が下がり、果実の甘みがぐ~んと増すのです。
今回は主に幸水梨の取材です、これまで長野県下伊那産の幸水梨をずっと販売して
きましたが、どうして他産地と比べても甘さ・美味しさが際立っているのか、ようやく
聞きに行ける機会を得ることができました。
ひとことで言ってしまうと、地の利を十二分に生かした栽培方法で土地に合った
品種のフルーツを育てているからという結論に至るのですが、本当にこの辺りは
梨・りんごの栽培に最適な環境だということが分かります。
飯田市を中心とした平野部は広くさえぎるものがないため、太陽光を存分に浴びることが
できます。梨やりんごが栽培される地区は平均570mの海抜高度があり、昼夜の気温差
は大きくなります。
また、高地であっても比較的ゆるやかな斜面となっており、北西側に山を背負っている
ことから樹木に太陽光が当たる時間が長くなります。
さらに、斜面に沿って果樹園があり、水はけのよい土壌であるため雨などの水分が
たまりにくいことによって余分な水分を樹が吸うことなく、成長できるためより
糖度が上がりやすいという、まさにこの上のない条件が整っているのです。
そして、素晴らしい条件で育てられた梨を最新鋭の選果機でもって厳選されたものだけが
出荷されるからこそ、梨の最高級産地の一つとして数えられるのです。
ほぼ全自動の仕組みで、一旦機械のラインに入れてしまうと基本的に人の手が触れられる
ことはなく、表面の傷や形状を見るため6回も写真撮影され、光センサーで糖度の選別が
されます。外観がほぼ無傷で糖度が12度以上という極めて厳しい基準をクリアした梨だけに
与えられるランクが『ロイヤル』とされ、発生率は全体の25%程度といわれています。
さらに当店で扱う、最も大きいサイズになると7.5%以下の発生率となるので、
本当に限られた出荷量しかないのです。
9月8日頃が今年の最終出荷の予定です。なくなってしまう前に一度お試しあれ!