こんにちは、バイヤーの河原です。
肌寒いというより、寒いくらいの日が4月に入ってからも
続いていますが、今日は、暖かく日中は汗ばむくらいの陽気で遅ればせながらの
春本番といったところでしょうか。
本日はアメーラトマトの取材で、生産者団体のサンファーマーズさんを訪ねて
静岡県焼津市に行ってまいりました。
こちらにおじゃまさせていただくのは2度目ですが、900坪もあるビニルハウスが8棟も
並んでいる様は本当に圧巻です、その中には整然とトマトの苗床がビシッと並んで
栽培されています。ハウスの天井高は5mくらいはあるでしょうか?それだけトマトが
植えられていても大空間なので閉塞感は全くありません。
ハウス内の清掃もかなり行き届いていて、そこでの作業は農作業と言えないほどに
クリーンな感じがします。
さて、アメーラトマトは、実は3月~5月ごろがシーズンの中で最も味のノリがよい時期と
なるようです。その訳は、冬場気温も低く、日照時間も短いため成熟するのに通常よりも
余計に時間がかかるためじっくりとしっかりと栽培されるから。また、冬場は人間同様
水分をあまり欲しないので水やりを通常よりも絞ることができるためなんですね。
元々水やりをぎりぎりまで控えて甘みや旨みを最大限に引き出しているのに、さらに
水を絞ることになり究極的な味わいが堪能できるのは今だけ!ということなのです。
これまでは光センサー選果をしてきませんでしたが、より確実に満足をお届けしたいという
信念から、光センサー選果機の導入を実現したようです。これによりそれぞれの生産地で
無作為抽出による糖度測定を行ってきましたが、2011年11月より各生産者から出荷された
商品すべてを一旦、JAおおいがわに集めそこで光センサー選果を行い1月21日~6月15日までの
間は糖度8度以上クリアしないと出荷できないことになったそうです。
ちなみに糖度8度というのは最低保証の数字で、平均実測値ではたいていこの時期は9度以上
あるようです。1個や2個だけを糖度10度とかにするのは簡単なことだが、出荷する製品を
すべて8度以上(平均で9度程度以上)にすることは並大抵のことではないと自信を持って
おっしゃっていました。
昨年の出荷量は約700トン(1キロ入りの箱単位では70万ケース)と
まさに右肩上がりで成長を続けるアメーラトマトですが、ブランドアイデンティテイーの
『最高品質の高糖度トマトでおいしさの感動をお届けします』を守り抜くため
グループの生産者数はここ3年以上一人も増えていません。(現在10名)
出荷量が伸びているのは、生産者の作付を増やしているからだけであり、市場シェアを
拡大するために生産者数を伸ばしているわけではないのです。
そういうことを聞いても一貫した姿勢に共感を覚え、また感動しました。
他のフルーツトマトと呼ばれるものを一線を画した、最高品質高糖度トマト・アメーラ
あま味と酸味の絶妙なバランスを是非お試しくださいませ。